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妊婦さんは、気をつけましょう TORCH症候群
TORCH症候群とは
T:トキソプラズマ感染症(Toxoplasma Gondiiによる)
O:梅毒、伝染性紅斑(Parvovirus B19による)など
R:風疹
C:サイトメガロウイルス感染症(Cytomegalovirusによる)
H:単純性ヘルペスウイルス感染症(Herpes Simplex Virusによる)
妊娠時にこれらの感染症に罹患すると、妊婦本人は感染したと気づかないまま、あるいは軽い症状で済んだ場合でも、胎児に感染し、胎児に重い障害を残す可能性がある感染症です。
おもな症状は
流産、死産、小頭症、精神運動発達遅滞、網脈絡膜炎、感音性難聴などです。
またそれぞれの疾患に特徴的な障害があります。
(先天性風疹症候群の白内障、心疾患、単純ヘルペスウイルス感染症の脳炎など)
感染しても気づかないことが多いので、また治療法がない場合もありますので、感染しないようにすることが大事です。
そのために注意していただくことは、次の様なことです。
ちなみにおおよその頻度は、
トキソプラズマ感染症 数百人
先天梅毒 10人前後
先天性風疹症候群 数人から30人(流行年で異なる)
サイトメガロウイルス感染症 1000人に1人(1000人くらい)
単純ヘルペスウイルス感染症 100人くらい
(国立感染症研究所 調べ)
2018年6月25日
手足口病が、流行しています。今年は、5月くらいから発症していましたが、7月に入ってから患者数が増えています。今年の特徴は、初日40℃くらいの高熱があり、のどに少し発赤があって、溶連菌感染症やヘルパンギーナといわれたものが、翌日になって手足に発疹が出てきて、手足口病と診断されたり、一見あせも様の発疹が体に見られたり、お尻にオムツかぶれ様の発疹が見られたのが、実は手足口病であったりなど、診断が難しいことです。タイプは、ここ数年流行しているコクサッキーA6とA16が混在しているようです。そのためか、すでに今年2回手足口病に罹った子供がいます。A6タイプがいますので、前腕、大腿、体にいっぱい、大きい発疹が認められる場合があります。手足口病は、飛沫、接触感染もありますが、糞口感染が基本ですので、予防には、手洗い、うがいをしっかりしていただくことです。またウイルス疾患で、治療薬はありませんので、口の痛みが強くて、水分が取れないときに、解熱鎮痛剤を使って、痛みを和らげ水分を取らせることが大事です。
2015年7月24日
水痘がはやってきています。水痘は冬に流行することが多く、まだ増えることが予想されます。先月から水痘の定期接種が始まりましたので、まだ接種されていない場合は、早目の接種をお勧めします。水痘の決め手は、頭皮の中に、発疹を見つけることです。ワクチンを接種していて、軽く罹っている場合は、髪の生え際を探していただいて、毛髪のある部分に発疹を見つけたら、水痘の可能性が高いと思われます。
2014年11月7日
全国的には、風疹の流行が見られます。特に20-40代の、男性の罹患が多いようです。風疹の症状は、三日ばしかというくらいで、3-4日の39-40℃の高熱と、首のリンパ節の腫脹、そして全身に広がる紅斑です、少し痒みもあります。治療は、発熱疼痛に対して、解熱剤で対処するだけです。風疹が問題になるのは、妊娠女性が罹患すると、胎児が風疹症候群(先天性心疾患や白内障など)に罹る可能性があることです。風疹は、ワクチン接種によって予防できます。20-40代の男性の罹患が多いのは、中学生女子の風疹ワクチン接種が行われた当時、男子の接種は、行われなかったためと考えられます。
12年7月22日
手足口病が、再び増えてきています。例年は、コクサッキーA16やエンテロ71が主たる原因ウイルスですが、今期は、コクサッキーA6が流行し、このため大きな水疱が、手足だけでなく、大腿や上腕、時に体にも、多数出現し、しかも乳幼児に多いという特徴がありました。更に、手足口病に罹ってから、1ヵ月後くらいに、爪がはげてくることも見られました。8月後半には、例年のような小さな発疹が見られていたのですが、再びA6を思わせる手足口病が出てきました。手洗いを厳重にして下さい。
11年9月12日